勝負師達がホタルイカ掬いに挑む
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ホタルイカの身投げ


晩春の季語でもあるホタルイカ、その『ホタルイカの身投げ』と呼ばれる現象があります。

富山湾ではホタルイカの雌が産卵のため深海200~600mの谷間から浮上して浅瀬に密集し、翌未明には沖へ帰っていきます。
『身投げ』とは産卵のために海岸近くまでやってきたホタルイカが砂浜などに打ち上げられる状態のことで、月明りの無い暗い夜に『方向を見失う』、または『産卵で体力を使い果たし波にさらわれる』等の要因で浅瀬に湧く現象と推察します。

条件が整えば、これらホタルイカの大群が海の浅瀬まで到達し掬い放題になるらしいのです。

早速、夜中に海へと向かってみます。

富山湾ホタルイカの身投げMap

身投げが見られる時期は、2月下旬から5月下旬まで。ホタルイカの旬は3月とされます。
身投げの現象が起こりやすいのは、20時ぐらいの事もあれば明け方近い事もあるようですが…23~3時ぐらいの時間が最も起こりやすいと言われているそうです。

時期や気候、潮流などの条件によっても異なるでしょう。暗闇の中、支度をして海に突入します。

海の波間には、青白い光もちらほら見えていますが…肝心のホタルイカ、網の届く処にはいないようです。別働部隊は、ホタルイカの姿も確認しているとの報告が!
めげずに波に揉まれながら網を振り続け…気付けば薄明の刻となっておりました。

結果は、0杯で惨敗。

冷えた身体を温めるべく、湯に浸かりに…風が強いのでなお一層のこと寒い…

身投げの条件


ホタルイカの身投げの現象に合う条件の時期や時間は合っていたと思います。新月の大潮前後です。
その他の条件には、日中温かい日であること。海水の濁りが無いことなどあるそうです。
また、風が南の陸から北の海に向かって吹くこと。下図は、今朝の状況ではありませんが、概ねこのような風向でした。

本来は深海に生息するホタルイカ、産卵の為に浅瀬に上がってくるわけですが
その大群が浅瀬に湧いてしまうのは、『湧昇流』に舞い上げられたホタルイカが水面付近に溜まってしまうからでしょうか?

『湧昇流』とは、海洋の深いところから表層へ向けて流れる潮の流れのこと。
この『湧昇流』は、沿岸部に平行に風が吹く場合に『沿岸湧昇』が起きることで発生する流れの様です。
※風により、表層の水が沿岸部から海側に押しのけられます。そこに深層からの水が昇り流れを生みます。

なので、陸側から海に向かって風が吹くと『湧昇流』が発生しやすい訳ですね。

食べる際の安全対策と注意事項


富山県のさかなである「ホタルイカ」の一部の内臓に旋尾線虫という虫の幼虫が寄生している可能性があることから、そのまま生で食べてしまうと、体内で活動して胃や腸を食い荒らして激痛に苦しむということになってしまいかねません。

富山県の情報によると

線虫の一種。成虫は不明である。体長は1㎝×0.1mm。
旋尾線虫幼虫(typeX型)はホタルイカ、ハタハタ、タラ、スルメイカなどの内臓に寄生し、これらの生食により感染する。
なかでもホタルイカによるものが多い。ホタルイカへの寄生率は約3%である。

生食を行う場合には、-30℃で4日間以上、もしくはそれと同等の殺虫能力を有する条件で凍結すること(同等の殺虫能力例:-35℃(中心温度)で15時間以上、または-40℃で40分以上)とされております。
なお、刺身等で生食する場合は、内臓を除去する必要があります。
ボイルすれば、内臓も食する事ができ…湯で時間の目安は沸騰水(塩水)で30秒以上加熱(中心温度60℃以上の過熱)を行うことなっております。

旋尾線虫感染症は旋尾線虫の幼虫が体内を移行する幼虫移行症で、主に2つの病型があるそうです。

①皮膚爬行疹型:
皮膚爬行疹(ミミズばれ)を呈する。爬行疹の出現は腹部を中心に出現し、次第に側腹部に移行することが多い。爬行速度は比較的早く(1日2~7cm)、水泡を形成することも多い。
ホタルイカ摂食後2週間前後の発症が多い。

②腸閉塞型:
腹痛、心窩部痛、嘔吐などを伴う。ホタルイカ摂食後数時間~2日後に発症する。

発症時期はホタルイカ漁解禁の3月より8月、なかでも4、5月に多い。

くれぐれも踊り食いなどしないようにご注意ください。

追記 噂によると…オンラインカジノより中毒性の高いギャンプルが、この『ホタルイカの身投げ』掬いだそうです…注意して深堀進めてみます。

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